
藤原 敏嗣(フジワラトシツグ)
プロダクトデザイナー
famo.DESIGN STUDIO代表
モノをつくるプロダクトデザイナーであり続けること
こどもが楽しめるモノ、おとなが味わえるモノ。デザイン事務所famo.のコンセプトとしても謳っていますが、たのしみながら、笑顔や楽しい時間、そして大切な時間を演出できるものが作れたら素晴らしいと思っています。デザインを考えることはとても楽しいことです。しかしそのデザインをカタチにして多くの人に届けるということは大変なことです。ひとつのデザインや製品が商品となり、ショップの店頭に並び購入されるお客様の手に渡るまでには、企画、デザインから始まりサンプル作成、沢山の問題点や工程をクリアし工場で製造し、パッケージ、プロモーション・パンフレット、店頭での陳列など様々な多くの人たちが係わります。この多くの人たちの努力のつなぎ合わせから本当の意味でのよい商品が生まれると思います。プロダクトデザイナーという仕事は、よいカタチ、人を驚かせる新しいアイデアなどクライアントの期待に答えることだけではなく、生産する工程から製品がクライアントに届きそしてエンドユーザーに届くまでの仕組みづくりやその後のサポートまで携わる仕事と考えています。
素材の可能性ではなく、未来性。
私はデザインの多くに木の素材を使っています。その理由は学生時代に東京のインテリアショップでみた細身でシンプルなウォルナットのペンケースでした。塗料やステインの名称として見ていたウォルナットの無垢材の上品な色と素材感に手を触れいつかこんな素材でモノを作ってみたいというその時の思いをカタチにしようとアトリエを立ち上げデザインを始めました。よく人にどうして木を使うんですか?環境に配慮してですか?と聞かれます。確かにプラスチックやグラスファイバーなど私も利用する多くの素材があります。その中でも多くのプロダクトに木を選択する理由は前述した憧れと単純に木という素材が好きだからだと思います。 しかし製品をデザインする上で環境とかエコロジーとか安全性いう考え方は必須条件です。確かに木という素材は自然の素材ではあるのですが、無計画な伐採や乱獲で環境問題や自然問題も引き起こしています。それでも木を使う理由、私の思う木という素材は、石油や天然ガス・希少金属など世界各国が限りある資源の確保に躍起になる中で、木は、親が子供を育て成長させその子供が親孝行をするように人間が長い目でみて育てれば、自然環境や空気も浄化し、そして私たちの家やモノなどにカタチを変えてくれる。私の想像ですが木や植物は人間が育て共存さえすれば作り出し続ける唯一の素材であると思います。金属や様々な樹脂素材も含め限りある資源を用い人の為の道具や嗜好品を創るデザイナーの責任として、ひとりでも多くの人たちに限りある資源と共存する事の大切さを伝えて行きたいと思っています。ひとりの小さな動きですが、それがいつか大きな流れになることを願っています。 | home | portfolio | designer | notebook | work-info | contact |
